概要
連携設定を行うことでkinconeの勤怠・交通費データを、kintoneへ連携させることが可能です。
設定方法についてご説明いたします。
目次
4-1. レコード特定フィールドの設定(勤怠連携の場合のみ)
4-2. フィールドマッピング
1. kintoneでのアプリ作成
はじめにkinconeの情報を連携するためのkintoneアプリを作成します。
主にサイボウズ社のkintone上で行う操作となります。
kintoneでのアプリの作成方法は、こちらをご覧ください。
※kintoneアプリのフィールドを作成する際の注意点は5. kintoneアプリでフィールドを作成する際の注意点をご覧ください。
※kintoneの操作や設定等に関するご不明点は、サイボウズ社へお問い合わせをお願いいたします。
また、以下の手順で全ての連携項目に対応するフィールドが入った連携用基本アプリをダウンロードすることが可能です。
設定(歯車マーク)>外部連携>Webhook>連携設定欄の「追加」もしくは「編集」をクリックします。
「連携用基本アプリをダウンロード」をクリックして、ダウンロードいただけます。
ダウンロード後のkintoneアプリ作成方法はこちらをご覧ください。
連携用基本アプリよりアプリを作成していただくことで、自動でフィールドマッピングがおこなわれます。
※上記は新規設定「追加」の場合のみ、自動フィールドマッピングが作動します。全連携項目がフィールドマッピングされますので、初回設定時のご利用を推奨いたします。
2. kintoneアプリでAPIトークンを発行
kintoneアプリの設定でAPIトークンを発行します。
APIトークンは、kincone側で行う連携設定に必須の項目となります。
詳細はkintoneのマニュアルをご確認ください。
また以下の操作を行っていない場合、kintone上でAPIトークンが保存されていないため、kinconeでAPIトークンを入力しても設定が行えなくなりますので必ずご操作ください。
- kintoneでAPIトークンを生成する際に、設定画面でアクセス権を設定します。アクセス権は、追加・編集の権限(データ連携を行う条件で「レコードの削除」を選択した場合は削除権限も必要)を付与してください。
- APIトークンの設定を運用環境に反映するため、kintone画面左上の「保存」をクリックした後に、必ず画面右上の「アプリを更新」をクリックしていただきますようお願いいたします。
3. kinconeでの連携設定
kintone側で準備を行った後に、kinconeで連携設定を行います。
操作手順
設定(歯車マーク)>外部連携>「Webhook」をクリックします。
連携の種類は以下の4種類です。
日々の勤怠交通費情報の連携
1ヵ月毎の申請データの連携
kintone連携【勤怠申請】
kintone連携【交通費申請】
連携設定画面が表示されます。
連携したい項目の「追加」ボタンをクリックします。
連携の名称や連携の条件を設定します。
各項目の説明
項目 | 説明 | 備考・その他 |
名称 | 任意の名称を入力します。 | |
データ連携を行う条件 | kinconeでどのような操作を行った際に、kintoneへデータ連携を行うかの条件を設定します。 |
kintone連携【勤怠】・【交通費】の場合
kintone連携【勤怠申請】・【交通費申請】の場合
|
次に、kintone側の情報を入力します。
各項目の説明
項目 | 説明 | 備考・その他 | |
1 |
kintoneドメイン | kintoneのドメインを入力してください。 | cybozu.com以外のドメインの場合は、矢印の箇所をクリックすると変更が可能です。 |
2 | ログイン名・パスワード | kintoneの管理者権限を持つユーザのログイン名・パスワードを入力します。 |
入力した情報は以降の設定で利用する情報をkintoneから取得するために利用されます。 ログイン名、パスワードはkinconeに保存されることはありません。 |
3 | kintoneアプリID | 連携先となるkintoneのアプリIDを入力します。 | 設定画面上の「アプリの確認方法はこちら」から確認方法をご覧いただけます。 |
4 | APIトークン |
kintone連携設定前の事前準備にて事前に発行した、APIトークンを入力してください。 複数のAPIトークンを入力する場合は、カンマで区切りで入力してください。 |
連携先として指定するkintoneアプリに「ルックアップ」フィールドが含まれる場合、連携先アプリのAPIトークンの後に、カンマで区切ってルックアップ先アプリのAPIトークンを入力する必要があります。 ※ルックアップ先アプリのAPIトークンは「レコード閲覧」 権限のみで設定可 |
5 |
Basic認証用ログイン名 Basic認証用パスワード |
kintoneでベーシック認証設定を行っている場合は、ログイン名・パスワードを入力してください。 | Basic認証情報は、本システム内に暗号化して保存されます。 |
設定後「kintoneアプリ情報を取得する」ボタンをクリックすると、次のフィールドマッピングの設定が行える状態となります。
4. kinconeでのフィールドマッピング設定
4-1. レコード特定フィールドの設定(勤怠連携の場合のみ)
本設定は「勤怠」連携の場合のみの設定です。
※交通費・勤怠申請・交通費申請にはございません。
「レコード特定フィールド」とは、kintoneのレコードを更新・削除時に本項目で選択した情報や日付でレコードを検索し対象のレコードを特定するために利用します。
どの情報をレコード特定フィールドとするかご選択ください。
ご注意事項
kinconeに同姓同名の従業員が存在する場合、「ユーザー名」を選択するとkintone上で誤ったレコードの更新・削除が行われる可能性がございます。
選択した値によって、以降に行う以下のフィールドマッピング項目が必須項目になります。
- レコード特定フィールドでメールアドレスを選択:kinconeのログインID(メールアドレス)は必須項目
- レコード特定フィールドでユーザー名を選択:従業員名は必須項目
- レコード特定フィールド従業員番号を選択:従業員番号は必須項目
4-2. フィールドマッピング
左側がkinconeの情報・右側がkintoneの情報となります。
「kinconeの情報を、kintoneアプリで作成したどのフィールドへ連携させたいか」をプルダウンで選択します。
※連携用基本アプリよりアプリを作成している場合・kincone 内で想定しているフィールドコードの項目が、ご自身で作成されたkintoneアプリにあった場合は、自動でフィールドマッピングがおこなわれます。
kinconeの設定画面のプルダウンでは、kintoneアプリで作成したフィールドの「フィールドコード」が表示されます。
フィールドコードはkintone上でわかりやすい名前に変更していただくことで、選択がしやすくなります。「フィールドコード」の設定はこちらをご参照ください。
設定例:kinconeの従業員名を連携するフィールド「文字列(1行)」をkintoneで作成
- kintone「文字列(1行)」の設定で「フィールドコード」を従業員名に変更
- kinconeの従業員名のフィールドマッピングのプルダウンで従業員名を選択
設定完了後、画面下部の「登録」をクリックします。
以上で連携設定は完了です。
5. kintoneアプリでフィールドを作成する際の注意点
注意点は以下の3点がございますので、ご確認ください。
対応フィールド
kintoneでアプリを作成する際にフィールドという項目設定します。
kintoneではレコードを構成する1つ1つの項目を「フィールド」と呼びます。
フィールドには様々な種類がございますが、kinconeの情報を連携する場合は、必ず対応しているkintoneのフィールドを利用する必要がございます。
例:kinconeの従業員名を連携可能なkintoneの対応フィールドは「文字列(1行)」となり、これ以外のフィールドは利用できません。対応していないフィールドをkintoneで作成している場合は、kinconeの情報を連携できません。
kintoneのアプリ上でフィールドを作成する際は、以下のページをご確認いただきながら作成していただきますようお願いいたします。
日々の勤怠交通費情報の連携
1ヵ月毎の申請データの連携
フィールドマッピングの必須項目
連携必須項目とは、kinconeの情報の中で必ずkintoneに連携する必要がある項目となります。
kintone上のアプリでフィールドを作成する際は、必須項目を連携するフィールドを必ず作成する必要がございます。
※必須項目以外の連携は任意となりますので、必要な項目のみ連携を行うことが可能です。
kintone上のアプリでフィールドを作成する際は、対応フィールドを必ず選択し、かつkinconeの連携必須項目を連携するためのフィールドも必ず作成していただきますようお願いいたします。
IPアドレスの制限を行なっている場合
kintoneでIPアドレスの制限を行っている場合は、以下の設定を行っていただきますようお願いいたします。
kintone 連携設定 IPアドレス制限を行っている場合の設定
6. データ連携が行われるタイミングについて
外部連携設定画面の「データ連携を行う条件」で指定した条件の操作をkincone上で行なった場合に、kintoneアプリに勤怠や交通費の情報が連携されます。
4種類ある連携の種類によって、kinconeからkintoneへ連携されるタイミングが異なります。
kintone連携【勤怠】・【交通費】の場合
以下、複数選択できます。
- レコードの追加:kinconeで勤怠や交通費を新規登録した場合
- レコードの更新・kinconeで勤怠や交通費の編集を行った場合
- レコードの削除:kinconeで勤怠や交通費の削除を行った場合
kintone連携【勤怠申請】・【交通費申請】の場合
以下のいずれかを選択します。
- 勤怠・交通費が申請されたとき
- 勤怠・交通費が承認されたとき
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